結婚して夫と一番揉めたのは、マンションか一戸建てのどちらを購入するかということだった。私の実家はマンションだったので、私は断然マンション派だった。そして夫の実家は一戸建てだったので、一戸建て派だったのである。そりゃ私だって、お金があれば一戸建てに暮らしてみたいけれど、横浜市の住宅事情を考えたら夫の年収だけで一戸建てを新築で建てるなんて無理がある。かと言って私がフルタイムで働くなんてまっぴらごめんだったし。だけど夫はマンションで暮らすという生活がどうしても考えられなかったようで、結局私たちの妥協案は、夫の年収だけでも手の届く中古住宅を購入するということだった。そしてラッキーなことに、築30年という古さではあるけれど、駅、学校、スーパーそれぞれ徒歩圏内という物件を見つけ、そこを購入することができたのであった。

住んでから色々知ってしまったのだけど、日本の家の平均寿命って、実は30年しかないんだそうだ。となるとこの家はもう寿命を迎えていることになる…。確かに、見た目は築30年とは思えないけれど、風が強く吹くと我が家の窓ガラスはガタガタうるさい。雨戸がついているところはまだマシだけど、雨戸のついていない窓ガラスもあって、そこは台風なんかくると、割れるんじゃないか、今にも外れて飛ばされるんじゃないだろうかと気が気で眠れないくらいのがたつきを見せるのだ。寿命を超えても頑張ってくれている我が家、建て替える余裕なんてもちろんないので、窓ガラスのがたつきだけは何とかできないかと悩んでいるところだ。