雨の日に窓掃除するのはセオリーに反しているのか

mado_souji

師も走る12月のある休日のこと。夫がいきなり、「今日は大掃除をしよう」と言い始めた。年末に大掃除すると体調を悪くすることが多いので、我が家では12月に入ると割とすぐに大掃除をすることが多いのだが、あいにくその日はいかにも雨の降りそうな曇天の日だったので、私は「えぇ〜!?雨も降りそうだし、今度にしようよ」と言った。だけど夫は、「でも来週も再来週もゴルフが入っているし、今日しかないんだけど」というので、渋々動くことにした。私一人で大掃除なんてまっぴらごめんである。
案の定、重たい雲からぽつぽつと滴が落ちてきて、やがてしとしとと止まない雨になってきた。ただでさえ冷えるというのに、雨が降ると余計に寒くなる。私は台所の大掃除にとりかかり、夫は家中の窓ガラスにとりかかった。あぁ、よりによって雨の日に窓掃除だなんて。夫は雨でもちゃんと綺麗にするから、と言ってくれたけれど、雨の日に車を掃除する人なんている?それと一緒で窓ガラスだって晴れている日にしないと意味がない。
(参考:ガラスが薄いせいか外の音が気になって仕方が無い

どんよりとした気持ちのまま私は自分の担当の場所を大掃除していった。
お昼休憩のときに2階にいる夫を呼びに行ったら、夫はすでに窓ガラスの掃除を終えていて、2階の部屋の掃除を始めていたので驚いた。毎年窓ガラスの掃除は午前中いっぱいかかることが殆どだったからだ。まさか雨だからって手を抜いたんじゃ…。訝る私に夫は、「雨の日の方が、窓掃除ははかどるね」と言った。え、どうして?夫曰く、晴れていると乾燥しているから拭いてもすぐに乾いてしまって、汚いままだけど、雨が降っていると湿気がある分汚れをふき取りやすいとのこと。見ると確かに、窓ガラスはピカピカになっている。夫の言っていることは本当のようだ。雨の日に大掃除するなんてついていないと思ったけれど、悪いことばかりじゃないんだなあと、綺麗になった窓を見ながらちょっと嬉しくなってしまったのだった。